横山さんに聞く!撮り鉄はマナーを守って楽しく写真撮影を行おう

最終更新日 2024年4月4日

近年では好きな電車の写真を撮るために、駅のホームでトラブルが発生したり、営業時間終了後にホームに侵入したものがいるなど、様々なトラブルが多く見られるようになりました。
撮り鉄は一つの趣味であり、法律が持ち出されるのは良いことではありませんが、営業時間外に駅の構内に無断で侵入するなどのことが続くようであれば、法律を持ち出す必要が出てくるでしょう。
鉄道ファンの横山英俊さんも言ってますが、鉄道写真を撮影する際には、マナーを守り楽しく行う必要があります。

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駅への入場について横山英俊さんの考え

基本的に駅は電車に乗る人や駅の構内に用事のある人のために使われる場所と言えます。
有効な乗車券や入場券などを持っていさえすれば、通常であれば改札内に自由に出入りすることはできます。
しかしあくまでも駅の管理権は鉄道事業者にあり、誰を出入りさせて良いのかの判断権を持っているのは鉄道事業者に過ぎません。
有効となる切符を持っていたとしても、もしも鉄道事業者が入場できないといえば道で駅に入場することはできないのです。
当然のことながら、駅の営業時間外となると、立ち入りは認められていません。
関係者以外は入場することはできないでしょう。
駅に入らなくても線路脇であれば特に営業時間もないので撮影しても良いのではないかと思う人も多いかもしれません。
当たり前のことではありますが、管理者の承諾がなければ、私有地への立ち入りは許されることではありません。
とはいえ不特定多数の人を対象に解放されているようなところが存在するのも事実です。

商業ビルやショッピングセンターは誰でも入場できる

例えば営業時間内の商業ビルやショッピングセンターなどがこれに該当するでしょう。
商業ビルやショッピングセンターの場合には、多くの人に来てもらいたい場所であり、建物の中にある商業施設を利用してもらうことを目的としているので、よほどのことがなければ入場拒否することはありません。
線路脇に存在しているショッピングセンターや商業ビルなどの場合には、このような所の駐車場などの敷地から、列車の撮影をしている人も見られます。
ショッピングセンターなどが多くの人を選別することなく入場させているのは、施設に用のあるお客さんだと推定しているからです。
施設に明らかに用事のない人までも積極的に入場させたいという意味ではありません。
とはいえ入場する人を見て施設に用事があるのかないのかを判断することは難しいので、区別することなく臭いをさせています。
施設が鉄道の撮影スポットと売り出すことで積極的に撮影者を誘引しているのであれば、ルールを守り撮影することには何の問題もありません。

ただ列車を撮影することを目的に入るのは施設は歓迎する理由はない

とはいえこのような誘引が行われているわけでもない施設において、買い物などの用事が全くない人が、ただ列車を撮影することを目的に入るのは、施設は歓迎する理由はありません。
施設に入場する時に文句を来ないのであれば、暗黙のうちに承諾していると言えるでしょう。
他の利用者に迷惑がかかっていないのであれば、そのまま黙認してくれるショッピングセンターも多いことでしょう。
しかしこのようなことに甘えて三脚を立てるなど、多くの撮影者が訪れるなどすれば、本来の目的に支障が出ることにもなります。
そうなると黙認する事は出来ずに、撮影を目的に立ち入ることを許可しなくなることもあります。
万が一施設の中でトラブルが発生したり、何かしらの事故が起こるようなことがあれば、施設の管理者は責任を問われてしまいます。
駐車場には駐車場で起こった事故について施設は責任を負わないというような看板が設定されているところも多いですが、この世の看板があったとしても当然安全管理が不十分だと認められた場合には、施設側も責任を免れないこともあります。

鉄道写真の撮影において、利用者の顔や姿が写真に入り込んでしまうケースも…

施設に用事がない趣味だけのために訪れている人のために、施設がリスクを負うことをするはずもありません。
そして場合によっては、鉄道写真の撮影において、利用者の顔や姿が写真に入り込んでしまうケースも見られます。
日常の風景を撮りたいと考えている場合には、あえて電車に乗っている人を写真の中に収めたいと考える人もいるものです。
しかしこれは撮られる側からすれば、承諾した場合には良いのかもしれませんが、全く知らない人から撮影されてしまうのは気持ちの良いものではありませんので特に近年ではSNSやインターネットで、多くの写真が投稿されている世の中であり、万が一自分だとわかる状態で撮影されることに、抵抗がある人も多く見られます。
様々なシーンでマナーと呼ばれる言葉はよく耳にしますが、撮り鉄の場合には当然撮影マナーがよく聞かれることでしょう。
マナーとは他人に迷惑をかけないために守るべきものであり、万が一線路脇の施設に入るのであれば、係員に一声かけて許可を求める等で撮影する際に人が写り込まないように注意するなどが該当します。
マナーは自然的に発生するルールでやったり、常識に伴っていることもあるので、たとえ違反しても特にペナルティーが課せられるわけではありません。

まとめ

とはいえマナーが守られずに迷惑を受けるものの不快感が具体化すれば規制がかかることになる為、何と言ってもマナーを守って行うことが何よりも重要です。