ITインフラとは何を指す言葉?

最終更新日 2024年4月4日

「IT(Information Technology:情報技術)」という言葉を聞かない日はほとんど無い、といっても言いすぎではないですよね。

正確な表現を心がける場合はCommunicationの「C(通信)」を間に入れて「ICT(情報通信技術)」という場合もありますが、いわゆるIT機器であるパソコンや携帯電話、スマートフォン、カーナビなどは、大量の情報を処理してユーザーに利便性の高いサービスを提供してくれる、私たちの生活とは切っても切れない重要な存在です。

では、「ITインフラ」と、後ろにインフラという言葉が付いたら何か変わるのでしょうか。

実は、単にITというのとは大きな違いがあるのです。

インフラとはインフラストラクチャー(Infrastructure)の略語で、社会的な設備や基盤といった意味を持ちます。

ですのでITインフラというと、ITインフラストラクチャ、IT分野における社会基盤ということになります。

これがどの様なものを指すかというと、例えばNTTdocomoやKDDI、SoftbBankといった通信事業者が整備する光ファイバー網や携帯電話網、WiFiなどの無線通信網などです。

IT機器の特徴の1つである通信機能を十全に発揮させるため、通信網が張り巡らされており、これらが災害等により機能を喪失すると大きな影響がでます。

一昔前なら携帯電話が使えない、という程度で済んでいましたが、もはや社会基盤として欠かせない存在になっています。

また、金融機関が提供するATMサービスやインターネットバンキングも該当します。

これらのサービスでは自分の口座から自由にお金を出し入れできますが、ATMの場合は物理的には金庫に預けたお金が格納されるだけ、インターネットバンキングでは金融機関のサーバーに格納された預金データが書き換わるです。

しかしデータの流れを追うと、瞬時に預金口座や取引先口座のある銀行のデータ等が一斉に書き換わります。

これも金融機関のサーバーと通信ネットワークにより、実現しているものです。

こうしたサービスを提供するための大規模なシステムや通信回線のまとまりを総称したものこそ、ITインフラなのです。

ITインフラの重要性について

現代はパソコンやスマートフォンを持っている人が大半です。

しかし、ただ持っているだけでは意味がありません。

そこにはITインフラが必要だからです。

もちろん、場所によってITインフラの機能も性能も違ってきます。

基本的な部分だけを備えたITインフラもあるでしょうし、もっと高機能なインフラもあるのです。

具体的にどのようなITインフラがあるかを紹介しましょう。

一番わかりやすいのはスマートフォンが接続するLTEや3Gネットワークです。

これらは携帯電話会社の無線ネットワークです。

無線を利用することによって、いつでもどこにいてもいインフラを利用することができます。

携帯電話が登場した当時は会話をすることが中心でしたが、現代では会話よりもデータ通信に重きが置かれていることは皆さんが感じている通りです。

メールやfacebook、twitter、LINEなど文字や画像によるデータ通信です。

日常会話さえも文字によるやり取りになっている人たちも少なくありません。

もちろん、それによって自分が伝えたいことを正確に相手に伝えることができていると感じることでしょう。

しかし、往々にして誤解を招く表現も少なくありません。

ネットで炎上する経験をした人の多くは自分の意図とは別の部分がクローズアップされてしまったと感じています。

つまり、文字で自分の考えを説明することは意外と難しいのです。

無線を利用しない場合、有線LANがあります。

会社でデスクワークをしている人にとっては無線よりも安定した有線LANの方が使いやすいでしょう。

スピードも有線の方が有利です。

いずれにしても、公私ともにITインフラがなければ生活が成り立たない状況になっています。

このことが悪いわけではありません。

ただ、ITインフラの存在を意識しておくことは重要です。

災害時にもスマートフォンがあれば大丈夫と思っている人が多いのですが、健全なインフラがなければ役に立たないのです。